2011年5月11日水曜日

W124 230TE

買取で入庫した230TE

久しぶりに試運転すると本当に良いクルマ。

数年前、雑誌などで取り上げられ
おそらく最後のブームの時によく買っていただいたイチニーヨン。
自分の乗った事のある乗用車ではおそらく一番点数の良いであろうクルマ。
ATは4速、ステアリングはドラッグリンク、タイヤもロクゴー。
現代車にはあり得ない装備なのに、
運転した感覚と満足度はこれまた現代車にはあり得ない……

この車は4気筒だし、走行16万キロだし、リアのレベライザーも抜けてるし、
程度が悪いわけではないですが、決して完調ではない状態ですが
初めて乗った人ならしっかりしたクルマと思ってしまうでしょう。

この時代のメルセデスをよく知る方には、当時は当時で本当に良いが、
ちゃんと現代のクルマはクルマで良いところを理解しないと言われました。

確かにもっと前の時代にはその時代の良いクルマもあり、
現代のクルマは多段化したATや電子スロットルのおかげで燃費も良くなり、
トラクションコントロールやスタビリティコントロールなどの電子制御で
事故も減り安全なクルマになって行ってるのでしょうが。
やはりこのクルマを運転したあとは
自分のクルマが紙のオモチャみたいにペラペラに感じてします。

ですが直6の300TEの左ハンドルなんか乗りたいなと思っても、
得意のオイル漏れやエバポ修理やら襲いかかってくる修理代も出るわけなく、
今やフューエルデスビの部品代が40数万円とか、
メーカー側が「もう降りて新しい環境に良い安全な車に買い換えて下さい」と
印籠を突きつけてくるみたいな話です。
コストのかかった部品だし、ストックするのも容易ではないのでしょうから
仕方がないのですが、この先こんな車が
少なくなってしまうのが残念で仕方ありません。

数年前、お客さんが相当手をかけて新車のようにした
E280Tを手放してしまったのが悔やまれる。













あまりこういう事を書くと自分の勉強不足と文章力の無さが
表に出て恥ずかしいので、しばらくしたら消そうと思います。


6 件のコメント:

  1. 16万キロ!
    そしてしっかり走れる!
    ほんとに頑張れる車両なんですね。

    ケツが完全に沈んでるW124を、
    いまだにちょこちょこ見かけます。

    材質むき出しなバンパーが大好きです。

    いろいろな熱いものが伝わってきて、
    読者としても熱くなる内容。

    消さないでくださいね!

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  2. おベンツって苦手な部類なんですがWやGにVは別
    一時期の社用で124に乗ってましたがゴリっとした乗り味で好きだった。
    電気仕掛けすぎても機械仕掛けだらけもデメリットがあると思う。
    だから半端な年代の車が好きだし安いから好きだったりします。

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  3. リアのアキュムレーターの配管がうまく付かなくて付かなくて…
    まあそんなのも自分の技量不足ですから。

    markのE34もそんな雰囲気を持ったクルマだったね。
    あの6気筒もよかったね。

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  4. 半端といえば半端ですが、
    戦闘力はかなり高いのに操縦する楽しさが残ってて。
    数年前に「964再考(最高!)」
    なんて書かれてる雑誌があって。
    乗ってるときはずいぶんバカにされたのに。

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  5. 随分と奇麗になりましたね。
    お預かりした時はひどかったですもんね!

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  6. そうですね。
    きれいになって旅立って行きました。

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